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鮮明なニュース映像の記憶 地下鉄サリンから30年

2025年03月21日

昨日で地下鉄サリン事件から30年。
特集で見るニュース映像が記憶の中で鮮明で、ついこの間みたいに思えるのに、30年も経っていたんだなあ。

私がこのニュースを知ったのは、九州のビジネスホテルでモーニングを食べに行った時だった。
同じホテルに宿泊していた仕事仲間のNさんと待ち合わせてホテルのレストランに入ったら、Nさんが、
「東京の地下鉄で爆発事件があったらしいね」
と。「そうなんですか?」と聞くと、
「テレビでやってた。部屋に戻ったら見てみるといいよ。かなり大きなニュースになってるから」
食事を終え、部屋でチェックアウトの支度をしながらテレビをつけると、確かに、どこそこの駅で爆発騒ぎがあり、5人くらいが巻き込まれた模様…というようなニュースになっていた。
確か、電車の機器だか何かのトラブルで事故の可能性が高い、というようなことを言っていたような記憶があるのだけれど、第一報は曖昧な部分が多く、記憶も心もとない。
とりあえず、会社とは少し離れているところのようだなあ、と思った気がする。

仕事は前日で終わり、その日は帰るだけだった。Nさんは大阪在住の人だったので空港で別れ、羽田へ向かう。
昼過ぎには東京に着いたので会社に戻ろうと、表参道駅まで行くと……。
あれ? 地下鉄、動いてないの?
いつもとは違う、妙にざわついている駅で捕まえた駅員さんに聞くと、「復旧の目処は立っていない」とのこと。

んんん?(。´・ω・)

しかたなく駅の公衆電話から会社に電話して、
「今、表参道駅にいるんですが、電車が動いてなくて、いつ復旧するかもわからないそうで会社に戻れそうにないんですけど」
と、当時の部長に言った。
「え、事件知らないの?」
「はい? あ、なんか爆発があったってニュースは見ましたけど」
「いやいや、爆発じゃなくて……いや、今はそれはいいか。お父さんから電話あったよ。娘と連絡とれないけど、無事なのかって」
スマホどころかガラケーもネットもない時代。
父は私が1人暮らしをしていた自宅に電話したけれど、当然私が出るはずもなく、会社に電話してきたとのことだった。
で、どうする? と聞かれたので、
「半休もらって帰っていいですか? 地下鉄動かないし、今のところ急ぎの仕事はないし」
「いいよ。お疲れさん。出張していて会社には来てないから無事ですとお父さんには言っておいたから。電話してあげなさいよ」
と言われた。

家に帰って父に電話し、ようやくテレビで情報収集。
最初にわかったことは、
 ・爆発事件じゃなかったらしい。
 ・なんか異臭がして人が大勢倒れたっぽい。

ほぼ1日中テレビをつけてニュースを流し、夜にようやく昨日・一昨日の特集番組でも流れた映像でサリンと判明したと知った。
サリンという聞き慣れない名称と共に、ニュース映像は強く記憶に残った。

翌日、会社に行くと、会社の中にはニアミスで難を逃れた人がいただけで被害に遭った人はいなかったとのことでホッとした。

幸いなことに身近に被害に遭った人がいなかったこともあり、今でも後遺症に苦しんでいらっしゃる方々がいると特集で改めて知った。
どうか後遺症が消える治療法が一日も早く見つかりますように。
不幸にも亡くなられてしまった方々のご冥福をお祈りします。
タグ:事件
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2025年03月21日23:59 | Comment(0) | TrackBack(0) | 雑感
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